大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報 第18号
令和3年 7月 8日16時57分 松江地方気象台発表

 東部と西部では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、9日明け方まで土砂災害に厳重に警戒してください。また、浸水害、河川の増水や氾濫にも警戒してください。

  梅雨前線が朝鮮半島から本州を通って日本の東へのびています。前線上の日本海西部には低気圧があり、日本海を東北東へ進む見込みです。引き続き前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発な状態が続き、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため島根県では、9日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
 
  島根県では、降り始めからの総降水量が300ミリ近くに達し、7月の月降水量の平年値を超えている所があり、記録的な大雨となっています。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、東部と西部では、9日明け方まで土砂災害に警戒してください。土砂災害警戒情報の発表されている地域では、土砂災害に厳重に警戒してください。浸水害、河川の増水や氾濫にも警戒してください。
 
  また、島根県では大気の状態が非常に不安定となるため、竜巻などの激しい突風、落雷にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  その後も、本州付近に梅雨前線が停滞するため、島根県では11日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(4日16時00分)から8日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   松江市西津田 298.5ミリ
     出雲空港 292.5ミリ
    飯南町赤名 239.0ミリ
    安来市伯太 230.5ミリ
       川本 225.5ミリ
 
 <雨の予想>
 8日から9日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 40ミリ
  西部 40ミリ
  隠岐 20ミリ
 8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 100ミリ
  西部 100ミリ
  隠岐 60ミリ
 その後、9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 50から100ミリ
  西部 50から100ミリ
  隠岐 50から100ミリ
 その後も降水量は増える見込みです。
 
 <防災事項>
  土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
  この情報は「大雨に関する島根県気象情報」を引き継ぐものです。
 
  次の「大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報」は、9日0時頃に発表する予定です。