大雨と突風及び落雷に関する中国地方気象情報 第17号
令和3年 7月 8日22時45分 広島地方気象台発表

 中国地方では、9日昼前まで土砂災害に厳重に警戒してください。9日明け方まで、河川の増水や氾濫に警戒してください。浸水害に十分注意してください。竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。

  梅雨前線が朝鮮半島から本州を通って日本の東へのびています。引き続き前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発な状態が続き、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため中国地方では、9日夜のはじめ頃にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
 
  山陰では、降り始めからの総降水量が400ミリに達し、7月の月降水量の平年値を超えている所があり、記録的な大雨となっています。山陽でも、降り始めからの総降水量が200ミリに達した所があります。
  中国地方では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、9日昼前まで土砂災害に厳重に警戒してください。9日明け方まで河川の増水や氾濫に警戒してください。浸水害に十分注意してください。
  また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  梅雨前線が本州付近に停滞するため、中国地方では11日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(4日16時00分)から8日22時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  島根県
   松江市西津田 298.5ミリ
     出雲空港 292.5ミリ
  鳥取県
    鳥取市鹿野 463.5ミリ
    倉吉市大塚 401.5ミリ
  広島県
    廿日市津田 240.0ミリ
    広島市中区 232.5ミリ
  岡山県
    美作市今岡 199.5ミリ
   真庭市上長田 181.0ミリ
 
 <雨の予想>
 8日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 20ミリ
  山陰 30ミリ
 9日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 40ミリ
  山陰 40ミリ
 9日0時から10日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 80ミリ
  山陰 100ミリ
 その後、10日0時から11日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 50から100ミリ
  山陰 50から100ミリ
 
 その後も降水量は増える見込みです。
 
 <防災事項>
  島根県、鳥取県には土砂災害警戒情報が発表されています。
  土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
  次の「大雨と突風及び落雷に関する中国地方気象情報」は、9日6時頃に発表する予定です。