大雨に関する島根県気象情報 第15号
令和3年 7月 7日17時14分 松江地方気象台発表

 東部では、8日昼前にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、東部と西部では8日明け方にかけて浸水害や河川の増水や氾濫にも警戒してください。

  梅雨前線が朝鮮半島から本州を通って日本の東へのびており、8日にかけて、本州付近に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動が活発となり、島根県では大気の状態が不安定となっています。このため8日明け方にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るでしょう。
 
  島根県では、降り始めからの総降水量が200ミリを超えている所があり、7月の月降水量の平年値に匹敵する記録的な大雨となっています。これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、土砂災害の危険度が高まっています。
  東部では土砂災害警戒情報の発表されている地域があります。8日昼前にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、8日明け方にかけて東部と西部では浸水害、河川の増水や氾濫にも警戒してください。
  その後も、本州付近に梅雨前線が停滞するため、島根県では10日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
 
 <雨の実況>
 1時間雨量は、出雲空港で75ミリと観測史上最大値を観測しました。
 3時間雨量は、出雲空港で149ミリ、安来市伯太で127ミリ、松江市西津田で98ミリでいずれも観測史上最大値を観測しました。
 
  降り始め(4日16時00分)から7日17時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
     出雲空港 234.5ミリ
   松江市西津田 231.0ミリ
    松江市鹿島 193.0ミリ
    安来市伯太 179.0ミリ
   出雲市芦渡町 144.5ミリ
 
 <雨の予想>
 7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 50ミリ
  西部 50ミリ
  隠岐 30ミリ
 7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 200ミリ
  西部 200ミリ
  隠岐 100ミリ
 その後、8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 50から100ミリ
  西部 50から100ミリ
  隠岐 50から100ミリ
 その後も降水量は増える見込みです。
 
 <防災事項>
  土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫、落雷、突風
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
 
  次の「大雨に関する島根県気象情報」は、8日6時頃に発表する予定です。