大雨に関する中国地方気象情報 第12号
令和3年 7月 7日16時32分 広島地方気象台発表
山陰では、8日明け方まで局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。土砂災害や浸水害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
梅雨前線が朝鮮半島から本州を通って日本の東へのびており、8日にかけて、本州付近に停滞する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動が活発となり、中国地方では大気の状態が不安定となっています。
7日16時の気象レーダー観測では、山陰沖から対馬海峡にかけて発達した雨雲があります。この雨雲は東に進み、山陰へ流れ込む見込みです。このため山陰では、引き続き8日明け方まで局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。
また、山陰では、降り始めからの総降水量が300ミリに達し、7月の月降水量の平年値を超えている所があり、記録的な大雨となっています。土砂災害や浸水害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
その後も、本州付近に梅雨前線が停滞するため、中国地方では10日頃にかけて大雨となるおそれがあります。
<雨の実況>
降り始め(4日16時00分)から7日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
島根県
出雲空港 231.5ミリ
松江市西津田 229.0ミリ
鳥取県
倉吉市大塚 331.5ミリ
大山町塩津 315.0ミリ
広島県
庄原市高野 71.5ミリ
庄原市道後山 67.0ミリ
岡山県
美作市今岡 139.5ミリ
真庭市上長田 127.5ミリ
<雨の予想>
7日から8日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 40ミリ
山陰 50ミリ
7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 120ミリ
山陰 200ミリ
その後、8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 50から100ミリ
山陰 50から100ミリ
その後も降水量は増える見込みです。
<防災事項>
土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫、落雷、突風
今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
次の「大雨に関する中国地方気象情報」は、8日6時頃に発表する予定です。