大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第4号
令和3年 5月20日16時45分 気象庁発表

 西日本から東日本の広い範囲で、21日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、西日本を中心に、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

 [気圧配置など]
  梅雨前線が、華中から西日本を通って日本の東へのびています。対馬近海には前線上の低気圧があって発達しながら東北東へ進んでおり、21日には日本海へ進む見込みです。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、21日にかけて前線の活動が活発となるでしょう。
 
 [防災事項]
 <大雨>
  西日本では雷を伴った激しい雨の降っている所があり、局地的には非常に激しい雨が降っています。九州北部地方ではこれまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、西日本では増水している河川があります。
  西日本から東日本では、21日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、特に太平洋側の南から南西に面した斜面で雨量が多くなる見込みです。
  21日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方       300ミリ
   四国地方、近畿地方  250ミリ
   関東甲信地方     200ミリ  
   九州南部       180ミリ
   九州北部地方     150ミリ
   北陸地方       120ミリ
   中国地方       100ミリ
  の見込みです。
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。特に九州北部地方では土砂災害に厳重な警戒が必要です。
 
 <雷・突風>
  西日本を中心に21日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項等]
  地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は21日5時頃に発表する予定です。