令和2年 台風第14号に関する情報 第110号
令和2年10月10日22時41分 気象庁発表

 伊豆諸島南部に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。11日にかけて土砂災害に最大級の警戒をし、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に警戒してください。

 [台風の現況と予想]
  台風第14号は、10日21時には八丈島の南西約170キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで東へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心の北側130キロ以内と南側75キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は、暴風域を伴って東に進み、11日明け方から朝にかけて伊豆諸島南部に最も近づくでしょう。その後は勢力を弱めながら次第に進路を南よりに変え、12日には熱帯低気圧に変わる見込みです。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷・突風>
  伊豆諸島では、これまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が非常に高まっている所があり、伊豆諸島南部に大雨特別警報を発表しています。
  台風の接近に伴い、伊豆諸島では11日明け方にかけて非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
  12日0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   伊豆諸島   200ミリ
 です。
  伊豆諸島南部では、何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。命を守るために最善を尽くさなければならない状況ですので、11日明け方にかけて土砂災害に最大級の警戒をしてください。低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
  また、伊豆諸島では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 <強風・高波>
  東日本太平洋側では、非常に強い風が吹き、伊豆諸島では大しけとなっている所があります。
  台風の影響により、東日本太平洋側では11日にかけて非常に強い風が吹き、伊豆諸島では大しけの状態が続くでしょう。
  11日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   伊豆諸島  25メートル(35メートル)
   東海地方  22メートル(35メートル)
   関東地方  20メートル(30メートル)
  11日にかけて予想される波の高さは、
   伊豆諸島       7メートル
   関東地方、東海地方  5メートル
 です。
  うねりを伴った高波に警戒し、強風に注意してください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報、地元気象台の発表する特別警報、警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は11日5時頃に発表する予定です。