令和2年 台風第14号に関する情報 第102号
令和2年10月10日16時43分 気象庁発表

 近畿地方と東日本の太平洋側では大雨となっており、伊豆諸島南部では大雨特別警報の発表の可能性もあります。土砂災害に厳重に警戒し、暴風やうねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [台風の現況と予想]
  台風第14号は、10日15時には八丈島の西南西にあって、1時間におよそ15キロの速さで東北東へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心の北側130キロ以内と南側75キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は、暴風域を伴って東に進み、11日明け方から朝にかけて伊豆諸島南部に最も近づくでしょう。その後は勢力を弱めながら次第に進路を南寄りに変え、12日夕方までには熱帯低気圧に変わる見込みです。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷・突風>
  台風の東にのびる前線の活動が活発なため、伊豆諸島付近では猛烈な雨が降っており、これまでの大雨により土砂災害の危険度が極めて高くなっている所があります。また、伊豆諸島南部に大雨特別警報発表の可能性があります。
  台風の接近や前線の影響により、10日は東日本の太平洋側では激しい雨の降る所があり、伊豆諸島では10日夜にかけて猛烈な雨の降るおそれがあります。
  11日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   伊豆諸島   300ミリ
 です。
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、伊豆諸島では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 <暴風・高波>
  東日本太平洋側では、非常に強い風が吹き、西日本や東日本の太平洋側では大しけとなっている所があります。
  台風の影響により、東日本太平洋側では11日にかけて非常に強い風が吹き、西日本や東日本の太平洋側では大しけの状態が続くでしょう。
  11日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   伊豆諸島      25メートル(35メートル)
   東海地方      22メートル(35メートル)
   関東地方      20メートル(30メートル)
  11日にかけて予想される波の高さは、
   伊豆諸島       7メートル
   近畿地方       6メートル
   関東地方、東海地方  5メートル
 です。
  暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は10日23時頃に発表する予定です。