令和2年 台風第14号に関する情報 第88号
令和2年10月10日04時34分 気象庁発表

 台風第14号の接近や前線の影響により、西日本と東日本の太平洋側では大雨となっており、伊豆諸島では土砂災害の危険度が極めて高くなっている所があります。11日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、暴風やうねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [台風の現況と予想]
  台風第14号は、10日3時には、室戸岬の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで東北東へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径130キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は、今後東に進んで10日夜には暴風域を伴ったまま東海道沖に達し、その後勢力を弱めながら次第に進路を南寄りに変える見込みです。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷・突風>
  台風の東にのびる前線の活動が活発となり、西日本と東日本の太平洋側では強い雨が降っています。伊豆諸島では激しい雨が降り続き、土砂災害の危険度が極めて高くなっている所があります。
  台風の接近や前線の影響により、10日は西日本や東日本の太平洋側では激しい雨や非常に激しい雨の降る所があり、伊豆諸島では11日にかけて非常に激しい雨の降るおそれがあります。
  11日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   伊豆諸島               300ミリ
   東海地方               150ミリ
   近畿地方、関東地方(伊豆諸島を除く) 120ミリ
  12日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   伊豆諸島           50から100ミリ
 です。
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、西日本と東日本太平洋側では落雷に、伊豆諸島では竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 <暴風・高波>
  西日本や東日本太平洋側では、非常に強い風が吹き、大しけとなっている所があります。
  台風の接近に伴い、西日本太平洋側では10日、東日本太平洋側では11日にかけて非常に強い風が吹き、海上は大しけとなるでしょう。
  11日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   伊豆諸島      28メートル(40メートル)
   近畿地方、東海地方 25メートル(35メートル)
   四国地方      23メートル(35メートル)
   関東甲信地方    20メートル(30メートル)
  11日にかけて予想される波の高さは、
   伊豆諸島           8メートル
   四国地方、近畿地方、東海地方 7メートル
   九州北部地方、関東地方    5メートル
 です。
  暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は10日11時頃に発表する予定です。