令和2年 台風第14号に関する情報 第47号
令和2年10月 8日16時52分 気象庁発表

 強い台風第14号は日本の南を発達しながら北上し、9日から10日にかけて西日本へ、10日から11日にかけて東日本へ接近、上陸するおそれがあります。高波に厳重に警戒し、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [台風の現況と予想]
  強い台風第14号は、8日16時には種子島の南東にあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心の北西側165キロ以内と南東側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は日本の南を発達しながら北上し、9日から10日にかけて西日本へ、10日から11日にかけて東日本へ接近、上陸するおそれがあります。
 
 [防災事項]
 <暴風・高波>
  九州北部地方や奄美地方では非常に強い風が吹き、九州南部・奄美地方では猛烈なしけ、沖縄地方では大しけとなっている所があります。
  台風の接近、北上に伴い、奄美地方では9日にかけて、西日本や東日本では10日にかけて非常に強い風が吹き、猛烈なしけとなる所があるでしょう。
  9日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   九州南部、四国地方   25メートル(35メートル)
   奄美地方、伊豆諸島   23メートル(35メートル)
   東海地方        22メートル(35メートル)
   近畿地方、九州北部地方 20メートル(30メートル)
  10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   伊豆諸島、東海地方、近畿地方、四国地方
           25から29メートル(35から45メートル)
   関東地方、九州北部地方
           20から24メートル(25から35メートル)
 
  9日にかけて予想される波の高さは、
   九州南部            10メートル
   四国地方、奄美地方        9メートル
   九州北部地方           8メートル
   近畿地方、東海地方        7メートル
   沖縄地方             6メートル
  10日に予想される波の高さは、
   東海地方、近畿地方、四国地方   9メートル
   伊豆諸島             7メートル
   関東地方、九州北部地方、九州南部 6メートル
 です。
  うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。
 
 <大雨・雷・突風>
  台風の北上により日本の南の前線の活動が活発となり、西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定となるため、激しい雨や非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
  9日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方      200ミリ
   伊豆諸島、近畿地方 180ミリ
   四国地方      150ミリ
  10日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方      300から500ミリ
   近畿地方      300から400ミリ
   伊豆諸島、四国地方 200から300ミリ
   関東甲信地方(伊豆諸島を除く)
             100から200ミリ
 です。
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、伊豆諸島や四国地方では竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は8日23時頃に発表する予定です。