令和2年 台風第14号に関する情報 第33号
令和2年10月 8日05時18分 気象庁発表

 強い台風第14号は8日は奄美地方に接近し、その後9日以降は西日本へ接近するおそれがあります。高波に厳重に警戒し、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [台風の現況と予想]
  強い台風第14号は、8日4時には南大東島の北東にあって、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで
 中心から半径95キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は発達しながら進路を北よりに変え、8日は奄美地方に、9日以降は西日本へ接近し、その後進路を次第に東よりへと変え、10日以降は東日本に接近し、上陸するおそれがあります。
 
 [防災事項]
 <暴風・高波>
  奄美地方では非常に強い風が吹き、沖縄地方や九州南部・奄美地方では大しけとなっている所があります。
  台風の接近に伴い、9日にかけて奄美地方、西日本や東日本では非常に強い風が吹き、九州南部・奄美地方や四国地方では猛烈なしけとなるでしょう。
 
  8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   九州南部・奄美地方   23メートル(35メートル)
   九州北部地方、関東甲信地方
               20メートル(30メートル)
  9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   九州南部・奄美地方、四国地方、東海地方、関東甲信地方
               23メートル(35メートル)
   九州北部地方、近畿地方 20メートル(30メートル)
  8日に予想される波の高さは、
   九州南部        10メートル
   奄美地方         9メートル
   沖縄地方         7メートル
   四国地方         6メートル
  9日に予想される波の高さは、
   九州南部        11メートル
   四国地方         9メートル
   奄美地方、九州北部地方  8メートル
   近畿地方、東海地方    7メートル  
 です。
  うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。
 
 <大雨・雷・突風>
  台風の北上により日本の南の前線の活動が活発となり、西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定となるため、激しい雨や非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
  9日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方、関東甲信地方   150ミリ
   近畿地方          120ミリ
   四国地方          100ミリ
  10日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方          300から400ミリ
   四国地方、近畿地方     200から300ミリ
   関東甲信地方        100から200ミリ
 です。
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は8日11時頃に発表する予定です。