令和2年 台風第14号に関する情報 第26号
令和2年10月 7日23時15分 気象庁発表
強い台風第14号は8日明け方にかけて大東島地方に最も接近し、その後9日以降は奄美地方から西日本へ接近するおそれがあります。高波に厳重に警戒し、暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
[台風の現況と予想]
強い台風第14号は、7日22時には南大東島の東北東にあって、1時間におよそ25キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径95キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
台風は発達しながら8日明け方にかけて大東島地方に最も接近し、その後進路を次第に北より、東よりへ変え、9日以降は奄美地方から西日本へ接近し、10日以降は東日本に接近し、上陸するおそれがあります。
[防災事項]
<暴風・高波>
沖縄地方では非常に強い風が吹き、沖縄地方や九州南部・奄美地方では大しけとなっている所があります。
台風の接近に伴い、9日にかけて西日本と沖縄・奄美では非常に強い風が吹き、九州南部・奄美地方では8日から9日は猛烈なしけとなるでしょう。
8日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
奄美地方 25メートル(35メートル)
沖縄地方、九州南部 23メートル(35メートル)
九州北部地方 20メートル(30メートル)
9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州南部・奄美地方 25から29メートル(35から45メートル)
沖縄地方、四国地方、近畿地方
20から24メートル(25から35メートル)
8日にかけて予想される波の高さは、
九州南部・奄美地方 10メートル
沖縄地方 8メートル
四国地方 6メートル
9日に予想される波の高さは、
九州南部 11メートル
奄美地方 10メートル
四国地方 7メートル
沖縄地方、九州北部地方、近畿地方
6メートル
です。
うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。
<大雨・雷・突風>
大東島地方では8日にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。また、日本の南の前線の活動が活発となるため、8日は東日本でも激しい雨の降る所があるでしょう。9日以降は台風や前線の影響で、西日本や東日本で大雨となる見込みです。
9日0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
関東甲信地方 150ミリ
東海地方 120ミリ
四国地方、近畿地方 100ミリ
10日0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 200から300ミリ
四国地方、近畿地方、関東甲信地方
100から200ミリ
です。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
[補足事項]
今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は8日5時頃に発表する予定です。