令和２年　台風第１４号に関する和歌山県気象情報　第２号
令和２年１０月　８日０６時１７分　和歌山地方気象台発表

　台風第１４号が日本の南海上を北上し、１０日頃に近畿地方へ接近する見込みです。和歌山県南部では、高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。和歌山県では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。

　　強い台風第１４号は、８日４時には南大東島の北東にあって、１時間におよそ２０キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は９７０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心から半径９５キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　　台風第１４号は日本の南海上を発達しながら北上し、１０日頃に近畿地方へ接近する見込みです。
　　台風の北上に伴って９日から前線の活動が活発となり、和歌山県では南部を中心に大雨となるおそれがあります。雨雲が予想より発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。
　
　［雨の予想］
　　南部を中心に、９日以降は局地的に激しい雨の降るおそれがあります。
　９日に予想される１時間降水量は、多い所で、
　　南部　４０ミリ
　８日６時から９日６時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　北部　８０ミリ
　　南部　１２０ミリ
　その後、９日６時から１０日６時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　北部　１００から１５０ミリ
　　南部　２００から３００ミリ
　その後も台風の影響で雨が続くため、総降水量は更に多くなる見込みです。
　
　［波の予想］
　　南部の海上では、うねりを伴ったしけの状態が続き、９日はうねりを伴った大しけとなる見込みです。１０日はうねりを伴って猛烈にしけるでしょう。北部の海上では、９日はうねりを伴ったしけとなり、１０日はうねりを伴って大しけとなる見込みです。
　８日に予想される波の高さ
　　南部　５メートル　うねりを伴う
　９日に予想される波の高さ
　　北部　４メートル　うねりを伴う
　　南部　７メートル　うねりを伴う
　１０日に予想される波の高さ
　　北部　６から８メートル　うねりを伴う
　　南部　９メートルを超える　うねりを伴う
　
　［風の予想］
　　海上を中心に風が強まり、９日は南部の海上で非常に強い風が吹くでしょう。１０日は南部で暴風となる見込みです。
　８日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　南部　陸上　１３メートル（２５メートル）
　　　　　海上　１８メートル（３０メートル）
　９日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　北部　陸上　１２メートル（２５メートル）
　　　　　海上　１５メートル（２５メートル）
　　南部　陸上　１５メートル（３０メートル）
　　　　　海上　２０メートル（３０メートル）
　１０日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　北部　陸上　１５から１９メートル（２５から３５メートル）
　　　　　海上　２０から２４メートル（２５から３５メートル）
　　南部　陸上　２０から２４メートル（３０から４０メートル）
　　　　　海上　２５から２９メートル（３５から４５メートル）
　
　［防災事項］
　　高波に厳重に警戒し、暴風に警戒してください。
　　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
　　
　［補足事項］
　　最新の台風情報や、今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
　　次の「令和２年　台風第１４号に関する和歌山県気象情報」は、８日１７時頃に発表する予定です。