令和2年 台風第14号に関する近畿地方気象情報 第1号
令和2年10月 7日16時37分 大阪管区気象台発表

 台風第14号は日本の南海上を発達しながら北上し、9日以降は近畿地方へ接近するおそれがあります。近畿南部では高波に警戒してください。近畿地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、強風に十分注意してください。

  強い台風第14号は、7日15時には南大東島の東にあって、1時間におよそ20キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径95キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風の北上に伴い、西日本に暖かく湿った空気が流れ込むため、近畿地方では9日以降、大気の状態が不安定となる見込みです。
  台風の動向によっては警報級の大雨や暴風となる可能性があります。
 
 [雨の予想]
  近畿地方では、近畿南部を中心に9日以降は大雨となるおそれがあります。
 7日18時から8日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  近畿北部 60ミリ
  近畿中部 60ミリ
  近畿南部 80ミリ
 その後、8日18時から9日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  近畿北部 50から100ミリ
  近畿中部 50から100ミリ
  近畿南部 100から150ミリ
 その後も台風の影響で雨が続くため、総降水量は更に多くなる見込みです。
 
 [風と波の予想]
  近畿南部では、海上を中心に風が強まり、9日以降は海上では非常に強い風が吹くでしょう。近畿南部の海上ではうねりを伴ったしけの状態が続き、9日以降はうねりを伴った大しけとなる見込みです。
 7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  近畿南部 陸上 12メートル(25メートル)
  近畿南部 海上 15メートル(25メートル)
 8日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  近畿南部 陸上 13メートル(25メートル)
  近畿南部 海上 18メートル(30メートル)
 9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  近畿南部 陸上 15から19メートル(25から35メートル)
  近畿南部 海上 20から24メートル(25から35メートル)
 10日以降も海上を中心に非常に強い風が吹くでしょう。
 
 7日から8日にかけて予想される波の高さ
  近畿南部 5メートル うねりを伴う
 9日に予想される波の高さ
  近畿南部 6メートル うねりを伴う
 10日以降も近畿南部では、うねりを伴って大しけの状態が続くでしょう。
 
 [防災事項]
  高波に警戒してください。
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、強風に十分注意してください。
  
 [補足事項]
  最新の台風情報や、今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
  次の「令和2年 台風第14号に関する近畿地方気象情報」は、8日6時頃に発表する予定です。