令和2年 台風第14号に関する情報 第17号
令和2年10月 7日05時05分 気象庁発表

 台風第14号は発達しながら8日には強い勢力で大東島地方に接近し、その後進路を次第に北よりへ変え、9日以降は奄美地方から西日本へ接近するおそれがあります。暴風や高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。台風の進路によっては9日以降、西日本では大荒れの天気となるおそれがあります。

 [台風の現況と予想]
  台風第14号は、7日3時には、日本の南にあって、1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は今後発達しながら8日には強い勢力で大東島地方に接近し、その後
 進路を次第に北よりへ変え、9日以降は奄美地方から西日本へ接近するおそれがあります。台風の進路予報には大きな幅があります。台風の進路によっては9日以降、西日本では大荒れの天気となるおそれがあります。
 
 [防災事項]
 <暴風・高波>
  台風の接近に伴い、沖縄地方では7日夜から、奄美地方では8日は、非常に強い風が吹く見込みです。また、九州南部・奄美地方の9日は猛烈な風が吹くおそれがあります。沖縄地方や九州南部・奄美地方では7日午後から大しけとなり、九州南部・奄美地方では8日から9日は猛烈なしけとなるでしょう。
  台風の進路によっては9日以降、西日本では暴風や大しけとなるおそれが
 あります。
  8日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   沖縄地方、奄美地方   25メートル(35メートル)
   九州南部        18メートル(30メートル)
  8日にかけて予想される波の高さは、
   九州南部・奄美地方    9メートル
   沖縄地方         8メートル 
  9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   九州南部・奄美地方 30から40メートル(40から60メートル)
   沖縄地方      20から24メートル(25から35メートル) 9日にかけて予想される波の高さは、
   九州南部・奄美地方   9メートルを超える
   沖縄地方        6から8メートル
 です。
  暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
 
 <大雨・雷・突風>
  大東島地方では台風が接近する8日を中心に大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
  また、台風の北上や前線の活動が活発になる影響で、9日以降は奄美地方
 や西日本、東日本では大雨となるおそれがあります。
  8日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   沖縄地方       100ミリ
  9日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州南部、沖縄地方  100から200ミリ 
   奄美地方       100から150ミリ
 の見込みです。
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第14号に関する情報(総合情報)」は7日17時頃に発表する予定です。