令和2年 台風第10号に関する情報 第104号
令和2年 9月 7日16時42分 気象庁予報部発表

 大型で強い台風第10号が日本海を北上しています。西日本や東日本では7日夜にかけて高波に警戒してください。また、東日本太平洋側を中心に8日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。

 [台風の現況と予想]
  大型で強い台風第10号は、7日15時には日本海にあって、1時間におよそ50キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風はこの後も北上し、8日午前中には中国東北区で温帯低気圧に変わる見込みです。
 
 [防災事項]
 <強風・高波>
  西日本各地の暴風のおそれはなくなりましたが、西日本と東日本の太平洋側ではうねりを伴って大しけとなっている所があります。
  西日本、東日本の強風や高波は今後次第におさまりますが、7日夜にかけては西日本の海上では非常に強い風が吹くでしょう。海は、西日本と東日本で8日にかけてしけが続き、7日夕方は大しけの所があるでしょう。
  7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
   近畿地方         23メートル(35メートル)
   中国地方、四国地方    20メートル(30メートル)
  7日に予想される波の高さは、
   近畿地方、東海地方    6メートル
   中国地方、四国地方、九州北部地方、九州南部、伊豆諸島
                5メートル
 です。
  うねりを伴った高波に警戒し、強風に注意してください。
 
 <大雨・雷・突風>
  南海上から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、東日本太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となっており、局地的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降っている所があります。また、これまでの大雨により、西日本や東日本では土砂災害の危険度が高まっている所があります。
  東日本太平洋側では、引き続き雷を伴って7日夜にかけて非常に激しい雨が降り、8日にかけて激しい雨が降る所があるでしょう。
  8日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方          150ミリ
   関東甲信地方        100ミリ
 の見込みです。
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
  また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  
 [補足事項]
  本号で「令和2年 台風第10号に関する情報(総合情報)」は終了しますが、今後地元気象台が発表する早期注意情報、警報、注意報、気象情報に留意してください。