令和2年 台風第10号に関する三重県気象情報 第11号
令和2年 9月 7日23時39分 津地方気象台発表

 三重県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があります。8日明け方にかけて土砂災害に警戒してください。

 [台風の現況と今後の予想]
  大型の台風第10号は、7日21時には朝鮮半島にあって、1時間におよそ35キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルとなっています。
  三重県では、台風第10号は遠ざかり影響は次第に小さくなりますが、高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。引き続き9日にかけて、雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(5日21時00分)から7日23時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   伊勢市小俣 179.5ミリ
   大台町宮川 175.5ミリ
     四日市 129.0ミリ
 
 [雨の予想]
 8日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 20ミリ
  南部  30ミリ
 8日0時から9日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 40ミリ
  南部  50ミリ
 その後、9日0時から10日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 50から100ミリ
  南部  50から100ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒してください。また、低い土地の浸水、河川の増水、うねりを伴った高波、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  「令和2年 台風第10号に関する三重県気象情報」は、「大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報」として、8日6時頃に発表する予定です。