令和2年台風第10号に関する沖縄本島地方気象情報 第14号
令和2年 9月 6日16時45分 沖縄気象台発表

 沖縄本島地方の沿岸の海域ではうねりを伴い大しけとなっています。本島中南部と本島北部では6日夜遅くまで、久米島では6日夜のはじめ頃まで高波に警戒してください。

 [台風の現況と予想]
  大型で非常に強い台風第10号は、6日15時には屋久島の南南西約110キロの北緯29度25分、東経130度05分にあって、1時間におよそ35キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで中心の東側330キロ以内と西側165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の南東側650キロ以内と北西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
  大型で非常に強い台風第10号は、非常に強い勢力を維持したまま北上し、九州に接近する見込みです。
 
 [防災事項]
 <高波>
  沖縄本島地方の沿岸の海域はうねりを伴い大しけとなっています。本島中南部と本島北部では6日夜遅くまで、久米島では6日夜のはじめ頃までうねりを伴う高波に警戒してください。大しけやしけの状態は、7日昼前まで続く見込みです。
  予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
             6日     7日
   本島中南部    8メートル  5メートル
   本島北部     8メートル  5メートル
   久米島      7メートル  4メートル
 
 <強風>
  沖縄本島地方では、非常に強い西風が吹いています。本島中南部、久米島では6日夜遅くにかけて、本島北部では7日明け方まで強風に十分注意してください。
      予想される最大風速(最大瞬間風速)
         6日
   本島中南部 20メートル(30メートル)
   本島北部  20メートル(30メートル)
   久米島   18メートル(30メートル)
         7日
   本島中南部 13メートル(25メートル)
   本島北部  15メートル(25メートル)
   久米島   13メートル(25メートル)
 
 <大雨>
  本島北部と中部は、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があるため、6日夜遅くにかけて土砂災害に注意してください。
 
 <雷・突風>
  沖縄本島地方では、6日は発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風による被害の起こるおそれがありますので、屋外活動などには注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [観測値]
 9月4日00時から6日16時までの総降水量(アメダス速報値)
  東村平良      125.0ミリ
  名護市宮里     107.0ミリ
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
  次の情報は、7日6時頃に発表する予定です。