令和2年台風第10号に関する山口県気象情報 第5号
令和2年 9月 6日11時28分 下関地方気象台発表

 大型で非常に強い台風第10号は、7日明け方から朝にかけて山口県に最も接近する見込みです。暴風、うねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に警戒してください。

  大型で非常に強い台風第10号は、6日11時には奄美大島の東約100キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいるものと推定されます。
  台風は北上を続け、7日明け方から朝にかけて山口県に最も接近する見込みです。台風が予報円の中心付近を進みますと、山口県の早い所では、6日夕方に風速15メートル以上の強風域に入り、西部では7日明け方から朝にかけて風速25メートル以上の暴風域に入る見込みです。
  このため、山口県では、6日夜遅くから7日夕方にかけて、非常に強い風が吹き、海上では、うねりを伴った大しけとなるでしょう。
  7日にかけて、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、7日未明から朝にかけて激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。また、大気の状態が非常に不安定となり局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。
  台風接近時には潮位が高くなり、海岸や河口付近では浸水や冠水のおそれがあります。なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもあります。
 
 <風の予想>
 6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  日本海側 20メートル(30メートル)
  瀬戸内側 20メートル(30メートル)
  陸上   15メートル(30メートル)
 7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  日本海側 25メートル(35メートル)
  瀬戸内側 25メートル(35メートル)
  陸上   23メートル(35メートル)
 
 <波の予想>
 6日に予想される波の高さ
  日本海側 3メートル うねりを伴う
  瀬戸内側 3メートル うねりを伴う
 7日に予想される波の高さ
  日本海側 7メートル うねりを伴う
  瀬戸内側 5メートル うねりを伴う
 
 <雨の予想>
 6日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 20ミリ
  中部 20ミリ
  東部 20ミリ
  北部 20ミリ
 7日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 30ミリ
  中部 60ミリ
  東部 60ミリ
  北部 30ミリ
 
 6日12時から7日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 100ミリ
  中部 150ミリ
  東部 150ミリ
  北部 100ミリ
 
 <防災事項>
  暴風、うねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に警戒してください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  台風の進路予想や、土砂災害、浸水害、洪水の危険度分布に関しては「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、6日17時00分頃に発表する予定です。