令和2年台風第10号に関する沖縄地方気象情報 第26号
令和2年 9月 6日16時32分 沖縄気象台発表
沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴い、大しけとなっている所があります。沖縄地方では、高波に警戒し、強風に十分注意してください。また、沖縄地方では、土砂災害、高潮による浸水や冠水、落雷、竜巻などの激しい突風に十分注意してください。
[台風の現況と予想]
大型で非常に強い台風第10号は、6日15時には屋久島の南南西約110キロの北緯29度25分、東経130度05分にあって、1時間におよそ35キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心の東側330キロ以内と西側165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の南東側650キロ以内と北西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
大型で非常に強い台風第10号は、非常に強い勢力を維持したまま北上し、九州に接近する見込みです。
[防災事項]
<高波>
沖縄地方の沿岸の海域はうねりを伴い、沖縄本島地方と大東島地方では大しけとなっています。6日夜遅くにかけてうねりを伴う高波に警戒してください。大しけやしけの状態は、7日昼前まで続く見込みです。
先島諸島でも、6日はうねりを伴いしける見込みですので、高波に十分注意してください
予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
6日 7日
沖縄本島地方 8メートル 5メートル
大東島地方 8メートル 5メートル
先島諸島 5メートル 3メートル
<強風>
沖縄本島地方では、非常に強い西風が吹いており、大東島地方でも、強い南西風が吹いています。沖縄本島地方では7日明け方にかけて、大東島地方では6日夜遅くにかけて、強風に十分注意してください。
予想される最大風速(最大瞬間風速)
6日
沖縄本島地方 20メートル(30メートル)
大東島地方 17メートル(30メートル)
7日
沖縄本島地方 15メートル(25メートル)
<大雨>
沖縄本島地方は、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があるため、6日夜遅くにかけて土砂災害に注意してください。
<高潮>
台風の接近と大潮の時期が重なっているため、大東島地方では、6日は海岸や低地での高潮による浸水や冠水に注意してください。
予想される最高潮位(標高)と高潮に注意が必要な期間
大東島地方 1.5メートル 6日夜のはじめ頃から6日夜遅く
<雷・突風>
沖縄本島地方では、6日は発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風による被害の起こるおそれがありますので、屋外活動などには注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
次の情報は、7日5時30分頃に発表する予定です。