令和2年台風第10号に関する大東島地方気象情報 第14号
令和2年 9月 6日04時54分 南大東島地方気象台発表

 大型で非常に強い台風第10号は大東島地方を通過しましたが、引き続き、6日昼前にかけて吹き返しの暴風に厳重に警戒してください。また、海上では6日夜遅くにかけて猛烈なしけや大しけとなる見込みです。高波に厳重に警戒してください。

 [台風の現況]
  大型で非常に強い台風第10号は、6日4時には奄美大島の南南東約240キロの北緯26度35分、東経130度50分にあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで中心の南東側280キロ以内と北西側185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の南東側600キロ以内と北西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
 
 [台風の予想]
  大型で非常に強い台風第10号は、今後北上し、鹿児島県に接近する見込みです。
 
 [防災事項]
 <暴風・強風>
  大東島地方では、吹き返しの猛烈な風が吹いています。6日明け方まで、一部の住家が倒壊するおそれがある南の猛烈な風が吹き、6日昼前かけて暴風となる見込みです。頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
  予想される最大風速(最大瞬間風速)
  6日 南の風 40メートル(60メートル)
 
 <高波>
  沿岸の海域ではうねりを伴い猛烈にしけており、6日は猛烈なしけや大しけの状態が続く見込みです。うねりを伴う高波に厳重に警戒してください。
  予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
  6日 13メートル
  7日  5メートル
 
 <大雨>
  大東島地方では、6日は多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込みです。低い土地の浸水に十分注意してください。なお、雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨となるおそれがあります。
  6日06時から7日06時までの24時間に予想される雨量は、多い所で150ミリの見込みです。
 
 <雷・突風>
  大東島地方では、6日夕方まで発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風による被害の起こるおそれがありますので、屋外活動などには注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 <高潮>
  台風の接近と大潮の時期が重なっているため、6日は海岸付近の低地での高潮による浸水や冠水に注意してください。
 
  高潮に注意が必要な期間と予想される最高潮位(標高)
  6日朝から6日昼前       1.7メートル
  6日夜のはじめ頃から6日夜遅く 1.5メートル 
 
 [観測値]
  4日0時00分から6日4時00分までの最大瞬間風速と最大風速
  (アメダスによる速報値 単位:メートル)
   南大東村在所
     最大瞬間風速 51.6   東  5日21時38分
       最大風速 35.0 南南東  6日00時42分
 
  4日0時00分から6日4時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   南大東村在所 212.0ミリ
 
  なお、北大東空港と南大東空港の観測値は、5日11時から障害のため欠測となっています。
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
  次の「令和2年台風第10号に関する大東島地方気象情報」は、6日11時30分頃に発表する予定です。