令和2年 台風第10号に関する岐阜県気象情報 第1号
令和2年 9月 6日05時39分 岐阜地方気象台発表

 岐阜県では、7日にかけて雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる見込みです。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒してください。

 [台風の現況と今後の予想]
  大型で非常に強い台風第10号は、6日4時には奄美大島の南南東約240キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心の南東側280キロ以内と北西側185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  岐阜県では、高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
  引き続き6日夕方にかけて、高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、6日夜からは、台風第10号の東側の暖かく湿った空気と、高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が合流し、8日頃にかけて岐阜県に流れ込み続けるため、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。このため、岐阜県では山の南斜面を中心に、雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
  発達した積乱雲が同じ所に流れ込み続け、非常に激しい雨が降り続いた場合は、総降水量が多くなるおそれがあります。
 
 [雨の予想]
 6日から7日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 40ミリ
  飛騨地方 30ミリ
 6日6時から7日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 80ミリ
  飛騨地方 80ミリ
 その後、7日6時から8日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 200から300ミリ
  飛騨地方 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒してください。また、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  
 [補足事項]
  今後の台風情報や警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  この情報は、「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」を引き継ぐものです。
  次の「令和2年 台風第10号に関する岐阜県気象情報」は、6日17時頃に発表する予定です。