令和２年　台風第１０号に関する四国地方気象情報　第３号
令和２年　９月　５日１６時２２分　高松地方気象台発表

　四国地方の太平洋側では、６日夜遅くから７日にかけて猛烈にしける見込みです。うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。また、四国地方では６日夜のはじめ頃から７日にかけて大雨となるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に警戒してください。早めの対策を心がけてください。

　　大型で非常に強い台風第１０号は、５日１５時には南大東島の南約１３０キロの北緯２４度４０分、東経１３１度３０分にあって、１時間におよそ１５キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は９２０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は５０メートル、最大瞬間風速は７０メートルで、中心の東側２４０キロ以内と西側１８５キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　　６日から７日にかけて、台風の接近に伴い、四国地方には南から暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
　
　［雨の予想］
　　６日夕方から７日にかけて、太平洋側を中心に局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
　６日に予想される１時間降水量は、いずれも多い所で、
　　瀬戸内側　５０ミリ
　　太平洋側　７０ミリ
　５日１８時から６日１８時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　瀬戸内側　　８０ミリ
　　太平洋側　１００ミリ
　６日１８時から７日１８時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　瀬戸内側　３００から４００ミリ
　　太平洋側　３００から４００ミリ
　その後、７日１８時から８日１８時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　瀬戸内側　５０から１００ミリ
　　太平洋側　５０から１００ミリ
　
　［風の予想］
　　６日夜遅くから７日にかけて、海上を中心に非常に強い風が吹く見込みです。
　６日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　瀬戸内側　陸上　１３メートル（２５メートル）
　　瀬戸内側　海上　１８メートル（３０メートル）
　　太平洋側　陸上　１５メートル（３０メートル）
　　太平洋側　海上　２０メートル（３０メートル）
　７日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　瀬戸内側　陸上　１５から１９メートル（２５から３５メートル）
　　　　　　　海上　２０から２４メートル（２５から３５メートル）
　　太平洋側　陸上　２０から２４メートル（３０から４０メートル）
　　　　　　　海上　２０から２４メートル（２５から３５メートル）
　
　［波の予想］
　　８日にかけて、太平洋側を中心に警報級の高波となるでしょう。また、太平洋側ではうねりを伴った猛烈なしけとなる見込みです。
　６日に予想される波の高さ
　　瀬戸内側　　　　　　　　　　２メートル
　　瀬戸内側（徳島県北部）　　　５メートル　うねりを伴う
　　太平洋側　　　　　　　　　　９メートル　うねりを伴う
　７日に予想される波の高さ
　　瀬戸内側　　　　　　　　２．５メートル
　　瀬戸内側（徳島県北部）　　　７メートル　うねりを伴う
　　太平洋側　　　　　　　　　１０メートル　うねりを伴う
　
　［高潮の予想］
　　６日から８日にかけて潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあります。
　
　［防災事項］
　　うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。　
　　暴風、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
　　高潮に注意・警戒してください。
　　落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。
　　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
　
　［補足事項］　
　　今後発表する台風情報、警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
　　次の「四国地方気象情報」は、６日０５時頃に発表する予定です。