令和2年台風第10号に関する沖縄本島地方気象情報 第1号
令和2年 9月 4日12時29分 沖縄気象台発表
非常に強い台風第10号は、6日は沖縄本島地方に接近して暴風となり、沿岸の海域では猛烈にしける見込みです。暴風やうねりを伴う高波に厳重に警戒してください。
[台風の現況]
非常に強い台風第10号は、4日9時には日本の南の北緯21度50分、東経135度05分にあって、1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心の北東側220キロ以内と南西側165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の北東側500キロ以内と南西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
[台風の予想]
非常に強い台風第10号は、6日は沖縄本島地方に接近して本島中南部と本島北部は暴風域に入る見込みです。
[防災事項]
<暴風・強風>
沖縄本島地方では5日昼前から風が強まり、6日未明から暴風となる見込みです。本島北部では6日朝から昼前は、飛来物よって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれがある猛烈な風が吹く見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
なお、台風の進路等によっては5日から暴風となるおそれがあります。
予想される最大風速(最大瞬間風速)
5日
本島中南部 23メートル(35メートル)
本島北部 23メートル(35メートル)
久米島 20メートル(30メートル)
6日
本島中南部 25から29メートル(35から45メートル)
本島北部 30から40メートル(40から60メートル)
久米島 20から24メートル(25から35メートル)
<高波>
沖縄本島地方の沿岸の海域ではうねりを伴い、4日夕方から波が高くなり、5日夕方から大しけとなり、6日は猛烈にしける見込みです。うねりを伴う高波に厳重に警戒してください。
予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
4日 5日 6日
本島中南部 3メートル 7メートル 9メートル
本島北部 3メートル 7メートル 9メートル
久米島 3メートル 6メートル 9メートル
<大雨>
沖縄本島地方では、5日は多い所で1時間に30ミリの激しい雨が降る見込みです。低い土地の浸水に注意してください。なお、台風の進路等によっては6日は警報級の大雨となるおそれがあります。
5日12時から6日12時までの24時間に予想される雨量は、多い所で100から200ミリです。
その後、6日12時から7日12時までの24時間に予想される雨量は、多い所で200から300ミリです。
<雷・突風>
沖縄本島地方では、5日は発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風による被害の起こるおそれがありますので、屋外活動などには注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
<高潮>
台風の接近と大潮の時期が重なっており、沖縄本島地方では5日から6日にかけて潮位が高くなり、6日は警報級の高潮となるおそれがあります。海岸や河口付近の低地での高潮による浸水や冠水に十分注意してください。
今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
次の情報は、4日17時00分頃に発表する予定です。