令和2年 台風第10号に関する三重県気象情報 第2号
令和2年 9月 4日17時10分 津地方気象台発表

 三重県では、台風第10号の影響によりうねりを伴った波が次第に高くなり、6日から大しけとなる見込みです。高波に警戒してください。また、4日夜遅くにかけてと5日昼過ぎから雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  非常に強い台風第10号は、4日15時には日本の南の北緯22度20分、東経134度20分にあって、1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は925ヘクトパスカル中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで中心の北東側280キロ以内と南西側220キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  本州付近には、台風第10号の東側から高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。このため、三重県では、引き続き大気の状態が非常に不安定となり、断続的に雷を伴って激しい雨が降る所があるでしょう。また、これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所があります。今後、雨雲が予想よりも発達したり、停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(1日4時00分)から4日17時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   大紀町藤坂峠 203.5ミリ
    大台町宮川 181.0ミリ
       尾鷲 160.5ミリ
 
 [雨の予想]
 4日から5日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 30ミリ
  南部  30ミリ
 4日18時から5日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 60ミリ
  南部  80ミリ
 
 [波の予想]
 4日から5日にかけて予想される波の高さ
  北中部     1メートル うねりを伴う
  伊勢志摩 内海 1.5メートル うねりを伴う
  南部 外海   2.5メートル うねりを伴う
 台風10号の影響によりうねりを伴った波が次第に高くなり、6日からしけまたは大しけとなる見込みです。
 
 [防災事項]
  うねりを伴った高波に警戒してください。また、土砂災害に注意・警戒し、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後の台風情報や警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「令和2年 台風第10号に関する三重県気象情報」は、5日6時頃に発表する予定です。