令和2年 台風第10号に関する三重県気象情報 第1号
令和2年 9月 4日06時25分 津地方気象台発表
三重県では、台風第10号の影響によりうねりを伴った波が次第に高くなり、6日から大しけとなる見込みです。高波に警戒してください。また、4日夜遅くにかけて雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害に注意・警戒してください。
[気象概況]
非常に強い台風第10号は、4日3時には日本の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心の北東側165キロ以内と南西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
本州付近には、台風第10号の東側から高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。このため、三重県では、4日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、断続的に雷を伴って激しい雨が降る所があるでしょう。雨雲が予想よりも発達したり、停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。
[雨の実況]
降り始め(1日4時00分)から4日6時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
大紀町藤坂峠 185.0ミリ
大台町宮川 171.5ミリ
尾鷲 143.0ミリ
[雨の予想]
4日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
北中部 30ミリ
南部 40ミリ
5日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
北中部 20ミリ
南部 30ミリ
4日6時から5日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北中部 80ミリ
南部 80ミリ
その後、5日6時から6日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北中部 およそ50ミリ
南部 50から100ミリ
その後、南東斜面を中心にさらに降水量は多くなり、6日6時から7日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北中部 100から200ミリ
南部 200から300ミリ
[波の予想]
4日から5日にかけて予想される波の高さ
北中部 1メートル うねりを伴う
伊勢志摩 内海 1.5メートル うねりを伴う
南部 外海 2.5メートル うねりを伴う
台風第10号の影響によりうねりを伴った波が次第に高くなり、6日から大しけとなる見込みです。
[防災事項]
うねりを伴った高波に警戒してください。また、土砂災害に注意・警戒し、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
[補足事項]
今後の台風情報や警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
この情報は、「大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報」を引き継ぐものです。
次の「令和2年 台風第10号に関する三重県気象情報」は、4日17時頃に発表する予定です。