令和2年台風第10号に関する沖縄地方気象情報 第4号
令和2年 9月 3日16時41分 沖縄気象台発表
強い台風第10号は今後発達しながら北上し、5日から6日にかけて猛烈な勢力で大東島地方へかなり接近する見込みです。大東島地方では猛烈な風が吹き、猛烈にしける見込みです。大東島地方では記録的な暴風となるおそれがあります。
[台風の現況]
強い台風第10号は、3日15時には日本の南の北緯20度35分、東経137度35分にあって、1時間におよそ15キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心から半径390キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
[台風の予想]
強い台風第10号は発達しながら日本の南を北西へ進み、5日から6日にかけて猛烈な勢力で大東島地方へかなり接近する見込みです。
[防災事項]
<暴風・強風>
大東島地方では4日夕方から北東の風が強まり、5日から6日は猛烈な風が吹き、記録的な暴風となるおそれがあります。暴風に厳重に警戒してください。また、沖縄本島地方でも6日は暴風となる見込みです。暴風に警戒してください。なお、台風の進路等によっては、沖縄本島地方で5日から暴風となるおそれがあります。
先島諸島では5日から次第に風が強まる見込みです。
予想される最大風速(最大瞬間風速)
4日
大東島地方 18メートル(30メートル)
5日
沖縄本島地方 20から24メートル(25から35メートル)
大東島地方 40から50メートル(55から70メートル)
<高波>
沿岸の海域ではうねりを伴い、大東島地方では4日明け方から波が高まり4日夜のはじめ頃から大しけとなり、5日は猛烈なしけとなる見込みです。高波に厳重に警戒してください。また、沖縄本島地方では4日夕方から波が高まり5日は大しけとなる見込みです。高波に警戒してください。
なお、台風の進路等によっては、宮古島地方は5日から大しけとなるおそれがあります。
予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
4日 5日
沖縄本島地方 3メートル 7メートル
先島諸島 2メートル 5メートル
大東島地方 6メートル 14メートル
<大雨・雷・突風>
大東島地方では、台風の進路等によっては5日から6日は警報級の大雨となるおそれがあります。
大東島地方では、4日から発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風による被害の起こるおそれがありますので、屋外活動などには注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
なお、沖縄本島地方と先島諸島では、4日にかけて発達した積乱雲の下での落雷や突風、急な強い雨に注意してください。
<高潮>
台風の接近と大潮の時期が重なっており、大東島地方では、5日から6日にかけて、沖縄本島地方では6日に、警報級の高潮となるおそれがあります。
今後発表する早期注意情報、警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
次の情報は、4日5時30分頃に発表する予定です。