大雨と雷及び突風に関する全般気象情報　第３１号
令和２年　７月１４日１７時２０分　気象庁予報部発表

　西日本の大雨の峠は越えましたが、東日本では、１４日夜にかけて、雷を伴った激しい雨が降るでしょう。西日本から東北地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。特に、島根県では氾濫している河川があり、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

　［気圧配置など］
　　梅雨前線が、西日本から東日本を通って日本の東にのびています。前線上の日本海西部には低気圧があって、東北東へ進んでいます。
　　低気圧は１５日にかけて、日本海を東へ進み、北陸地方に接近するでしょう。また、前線は、１４日夜にかけて、西日本から東日本を通過する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東日本では１４日夜にかけて、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。なお、１５日午後は、東日本の上空約５５００メートルに氷点下６度以下の寒気が流れ込むため、日中も大気の状態が不安定となる見込みです。
　
　［防災事項］
　　東日本を中心に、雨の降っている所があります。また、西日本では大雨の峠は越えましたが、これまでの大雨により、氾濫の発生している河川があり、西日本から東北地方では、土砂災害の危険度の高い所があります。
　　１４日夜にかけて、東日本では、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。なお、１５日は、上空に流れ込む寒気や日本海の低気圧の影響で、東日本では、局地的に雷を伴った激しい雨が降るでしょう。
　
　　１５日１８時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、　　　　
　　　東北地方、北陸地方　　　　　　　　　　８０ミリ
　の見込みです。
　
　　河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水に警戒・注意してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
　
　［補足事項等］
　　「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は本号をもって終了しますが、地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。