大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第30号
令和2年 7月14日04時45分 気象庁予報部発表

 西日本では14日、東日本では15日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。

 [気圧配置など]
  梅雨前線が、西日本から東日本を通って日本の東にのびています。前線上の日本海西部には低気圧があって、東北東へ進んでいます。
  低気圧は今夜以降日本海を東へ進み、15日には北陸地方に接近するでしょう。また、前線は、14日夜にかけて、西日本から東日本を通過する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本では14日、東日本では15日明け方にかけて、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。なお、15日は、東日本の上空約5500メートルに氷点下6度以下の寒気が流れ込むため、日中も大気の状態が不安定となる見込みです。
 
 [防災事項]
  西日本では、局地的に非常に激しい雨が降っています。また、西日本では、これまでの大雨により、土砂災害や洪水の危険度が非常に高まっている所があります。
  14日は、西日本や東日本で雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。非常に激しい雨は、西日本では14日昼前にかけて、東日本では14日昼過ぎから夕方にかけて降る見込みです。なお、15日は、上空に流れ込む寒気や日本海の低気圧の影響で、東日本を中心に局地的に雷を伴った激しい雨が降るでしょう。
 
  15日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、    
   東海地方、四国地方        200ミリ
   近畿地方             150ミリ
   関東甲信地方           120ミリ
   北陸地方、九州北部地方、九州南部 100ミリ
   東北地方              80ミリ
 の見込みです。
 
  土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項等]
  地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は14日17時頃に発表する予定です。