大雨と雷及び降ひょうに関する長野県気象情報 第27号
令和2年 7月11日19時38分 長野地方気象台発表
南部では、12日未明にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。
[気象概況と予想]
梅雨前線が東シナ海から西日本を通って東北地方にのびており、日本海中部には低気圧があって東に進んでいます。
低気圧は日本海を東北東進して、12日日中に東北地方に進む見込みです。また、11日夜には前線上の三陸沖で別の低気圧が発生して、12日夜にかけて前線が東日本を南下する見込みです。
前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、長野県では11日夜遅くにかけて大気の状態が不安定となるでしょう。
[防災事項]
長野県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所や、増水している河川があります。また、11日夜遅くかけて激しい雨の降る所がある見込みです。南部では12日未明にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、11日夜遅くにかけて、北部と中部では土砂災害に、中部では低い土地の浸水に、中部と南部では河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷や突風にも注意してください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理などにも注意してください。
[雨の実況]
降り始め(3日12時00分)から11日19時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
王滝村御嶽山 1217.0ミリ
木曽町開田高原 595.0ミリ
阿智村浪合 571.0ミリ
松本市上高地 570.0ミリ
木曽町木曽福島 527.5ミリ
[量的予想]
<雨の予想>
11日から12日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 20ミリ
中部 30ミリ
南部 40ミリ
11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 50ミリ
中部 60ミリ
南部 80ミリ
[補足事項]
今後、発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
次の「大雨と雷及び降ひょうに関する長野県気象情報」は、12日6時頃に発表する予定です。