大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報 第21号
令和2年 7月11日17時00分 名古屋地方気象台発表

 愛知県では、これまでの大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があります。引き続き12日明け方にかけて、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が東シナ海から西日本を通って東北地方にのびており、日本海中部には低気圧があって東に進んでいます。東海地方では12日明け方にかけて、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  愛知県では、現在、雨は広い範囲で小康状態となっていますが、前線の影響で11日夜遅くにかけて、雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる見込みです。これまでの大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まり、河川は増水するおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から11日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
       豊根村茶臼山 155.5ミリ
     豊橋市神野新田町 125.0ミリ
       田原市高松町 123.0ミリ
        新城市富沢 108.0ミリ
   新城市作手高里木戸口  86.5ミリ
 
 [雨の予想]
 11日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 30ミリ
  東部 40ミリ
 11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 60ミリ
  東部 80ミリ
 その後、12日18時から13日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 およそ50ミリ
  東部 およそ50ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報」は、12日6時頃に発表する予定です。