大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報 第27号
令和2年 7月11日16時32分 岐阜地方気象台発表

 岐阜県では、これまでの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があり、雨の降り方によっては土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き12日明け方にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が東シナ海から西日本を通って東北地方にのびており、日本海中部には低気圧があって東に進んでいます。岐阜県では、11日夜遅くにかけて前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  11日夜遅くにかけて、雷を伴い激しい雨が降り、大雨となる見込みです。これまでの記録的な大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があり、雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まり、河川は増水するおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から11日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   郡上市ひるがの 281.5ミリ
      関市板取 243.0ミリ
    白川村御母衣 224.0ミリ
     高山市船山 215.5ミリ
     下呂市萩原 212.0ミリ
 
 [雨の予想]
 11日から12日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 30ミリ
  飛騨地方 30ミリ
 11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 60ミリ
  飛騨地方 60ミリ
 その後、12日18時から13日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 およそ50ミリ
  飛騨地方 およそ50ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」は、12日6時頃に発表する予定です。