大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第24号
令和2年 7月11日05時11分 気象庁予報部発表
西日本や東日本では12日明け方にかけて、東北地方では12日夕方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。引き続き、土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒・注意してください。
[気圧配置など]
梅雨前線が東シナ海から日本海を通って東北地方にのびており、梅雨前線上の日本海西部には低気圧があって東北東に進んでいます。
低気圧は12日には東北地方に接近する見込みです。また、11日夜には前線上の三陸沖で別の低気圧が発生し、前線は東日本では12日夜にかけて南下しますが、九州では停滞するでしょう。前線は13日になると、西日本から東日本を北上する見込みです。
前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
[防災事項]
西日本では雷を伴った非常に激しい雨が降っており、西日本や東日本ではこれまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。
西日本や東日本では12日明け方にかけて、東北地方では12日夕方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
西日本から東日本では13日は前線が北上するため、大雨となるおそれがあります。
12日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 200ミリ
九州北部地方、四国地方、関東甲信地方 150ミリ
九州南部、近畿地方、北陸地方 120ミリ
東北地方 100ミリ
中国地方 80ミリ
13日6時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 200から250ミリ
九州北部地方、四国地方、北陸地方 150から200ミリ
東北地方 100から200ミリ
九州南部 120から150ミリ
の見込みです。
土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒・注意してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項等]
地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は11日17時頃に発表する予定です。