大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第23号
令和2年 7月10日16時42分 気象庁予報部発表
西日本から東北地方の広い範囲で11日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が高まっている所があります。引き続き、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。
[気圧配置など]
梅雨前線が、東シナ海から日本海を通って東北地方にのびており、梅雨前線上の朝鮮半島付近には低気圧があって発達しながら北東に進んでいます。
低気圧は11日にかけて日本海を北東に進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため前線の活動が活発な状態が続き、西日本から東日本、東北地方では11日にかけて大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
[防災事項]
西日本から東日本の広い範囲で断続的に激しい雨や強い雨が降っており、九州や四国地方では局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降っている所があります。また西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨により、土砂災害の危険度が高まっている所があり、九州を中心に土砂災害警戒情報を発表している地域があります。
西日本から東北地方の広い範囲で11日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。
12日は、前線が次第に南下するため大雨は小康状態となりますが、前線に近い西日本や東日本の太平洋側を中心に、局地的に大雨となるおそれがあります。
11日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州北部地方 250ミリ
四国地方 200ミリ
東海地方、九州南部 180ミリ
北陸地方 150ミリ
東北地方、関東甲信地方、近畿地方 120ミリ
中国地方 80ミリ
12日18時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方、九州北部地方 250から350ミリ
四国地方、九州南部 200から300ミリ
関東甲信地方、北陸地方、近畿地方
150から200ミリ
東北地方 120から200ミリ
中国地方 80から130ミリ
の見込みです。
土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項等]
地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は11日5時頃に発表する予定です。