大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報 第19号
令和2年 7月10日16時40分 名古屋地方気象台発表

 愛知県では、これまでの大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き12日にかけて、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  朝鮮半島付近には発達中の低気圧があって、北東に進んでいます。低気圧からのびる寒冷前線が、12日午前中に愛知県を通過する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、愛知県では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  現在、雨は小康状態となっている所もありますが、東部では、10日夜に局地的に雷を伴い激しい雨が降るでしょう。また、前線が接近・通過する11日午後から12日午前中にかけては、広範囲で雨の降り方が強くなり、東部では局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
  また、これまでの大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まり、河川は増水するおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から10日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   豊橋市神野新田町 122.0ミリ
     田原市高松町 118.0ミリ
      新城市富沢  93.5ミリ
     豊根村茶臼山  74.5ミリ
     田原市伊良湖  72.5ミリ
 
 [雨の予想]
 10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 20ミリ
  東部 30ミリ
 11日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 30ミリ
  東部 50ミリ
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 120ミリ
  東部 150ミリ
 10日18時から12日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 150から250ミリ
  東部 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報」は、11日6時頃に発表する予定です。