大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報 第25号
令和2年 7月11日05時19分 岐阜地方気象台発表

 岐阜県では、これまでの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があり、雨の降り方によっては土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き12日にかけて、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  日本海には低気圧があって東北東に進んでいます。低気圧からのびる前線が12日明け方にかけて東海地方を通過し、東海道沖まで南下する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、岐阜県では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  岐阜県では、12日明け方にかけて雷を伴った激しい雨や局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。これまでの記録的な大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まり、河川は増水するおそれがあります。
  前線が南下するため12日の朝以降は小康状態となりますが、前線は13日に東日本を再び北上する見込みです。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から11日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   郡上市ひるがの 208.0ミリ
    白川村御母衣 175.0ミリ
     郡上市長滝 152.0ミリ
      関市板取 148.5ミリ
     高山市船山 134.5ミリ
 
 [雨の予想]
 11日から12日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 50ミリ
  飛騨地方 50ミリ
 11日6時から12日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 180ミリ
  飛騨地方 180ミリ
 その後、12日6時から13日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 およそ50ミリ
  飛騨地方 およそ50ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」は、11日17時頃に発表する予定です。