大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報 第24号
令和2年 7月10日16時47分 岐阜地方気象台発表

 岐阜県では、8日までの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があり、雨の降り方によっては土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き12日にかけて、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  朝鮮半島付近には発達中の低気圧があって、北東に進んでいます。低気圧からのびる寒冷前線が、11日午後から12日午前中に東海地方を通過する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、岐阜県では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  現在、雨は小康状態となっていますが、11日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴い激しい雨が降る見込みです。岐阜県に前線が接近・通過する11日夕方からは、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
  また、これまでの記録的な大雨により山地を中心に地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まり、河川は増水するおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から10日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
      関市板取 115.0ミリ
   郡上市ひるがの  98.0ミリ
     郡上市長滝  76.0ミリ
     本巣市樽見  69.0ミリ
    白川村御母衣  59.0ミリ
 
 [雨の予想]
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 50ミリ
  飛騨地方 50ミリ
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 180ミリ
  飛騨地方 180ミリ
 10日18時から12日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  美濃地方 200から300ミリ
  飛騨地方 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する岐阜県気象情報」は、11日6時頃に発表する予定です。