大雨と雷及び突風に関する静岡県気象情報 第26号
令和2年 7月10日17時05分 静岡地方気象台発表

 静岡県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があります。11日にかけて、激しい雨や局地的に非常に激しい雨が降るため、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、12日以降も土砂災害の危険度の高い状態が続くおそれがあります。

 [気象概況]
  朝鮮半島付近には発達中の低気圧があって、北東に進んでいます。低気圧からのびる寒冷前線が、12日午前中に静岡県を通過する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、静岡県では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  現在、雨が降っている所があり、10日夜は、局地的に雷を伴い激しい雨が降るでしょう。前線が接近・通過する11日昼前から12日午前中にかけては、激しい雨や局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。
  また、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まり、河川は増水するおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から10日17時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
    浜松市春野 162.5ミリ
    静岡市井川 109.5ミリ
     川根本町 104.0ミリ
   浜松市佐久間  97.5ミリ
     浜松市熊  95.0ミリ
 
 [雨の予想]
 10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  中部 40ミリ
  西部 40ミリ
  東部 40ミリ
  伊豆 40ミリ
 11日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  中部 50ミリ
  西部 50ミリ
  東部 50ミリ
  伊豆 50ミリ
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  中部 150ミリ
  西部 150ミリ
  東部 120ミリ
  伊豆 120ミリ
 10日18時から12日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  中部 250から350ミリ
  西部 250から350ミリ
  東部 200から300ミリ
  伊豆 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する静岡県気象情報」は、11日6時頃に発表する予定です。