大雨と落雷及び突風に関する福岡県気象情報 第25号
令和2年 7月10日16時38分 福岡管区気象台発表
福岡県では、11日未明にかけて非常に激しい雨が降り、12日にかけて大雨となるおそれがあります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
梅雨前線上の低気圧が11日にかけて北東へ進み、朝鮮半島南岸付近にある梅雨前線は、12日にかけて九州南部付近まで南下する見込みです。このため、九州北部地方では前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、12日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
九州北部地方から九州西海上にかけて発達した雨雲が連なり、福岡県に流れ込んでおり、局地的に激しい雨が降っています。福岡県では、11日未明にかけて発達した雨雲が流れ込むため非常に激しい雨が降り大雨となるでしょう。その後も12日にかけて大雨のおそれがあります。
福岡県では、これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度がさらに高まるおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
<雨の実況>
降り始め(9日1時00分)から10日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
八女市黒木 226.5ミリ
大牟田 216.0ミリ
柳川 208.5ミリ
久留米市耳納山 177.0ミリ
<雨の予想>
10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
福岡地方 50ミリ
北九州地方 50ミリ
筑豊地方 50ミリ
筑後地方 50ミリ
10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
福岡地方 120ミリ
北九州地方 120ミリ
筑豊地方 150ミリ
筑後地方 200ミリ
12日18時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
福岡地方 150から200ミリ
北九州地方 150から200ミリ
筑豊地方 150から200ミリ
筑後地方 200から300ミリ
<防災事項>
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
今後、発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
次の情報は、11日6時頃に発表する予定です。