大雨と落雷及び突風に関する長崎県気象情報 第20号
令和2年 7月10日16時51分 長崎地方気象台発表

 長崎県では、これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでいる所があります。土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。

  梅雨前線上の低気圧が11日にかけて北東へ進み、朝鮮半島南岸付近にある梅雨前線は、12日にかけて九州南部付近まで南下する見込みです。このため、九州北部地方では前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、12日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
  長崎県では、12日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでいる所があります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(9日1時00分)から10日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
      雲仙岳 285.0ミリ
    対馬市厳原 271.0ミリ
       島原 257.5ミリ
       諫早 226.5ミリ
   長崎市長浦岳 214.0ミリ
 
 <雨の予想>
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部    60ミリ
  北部    60ミリ
  壱岐・対馬 10ミリ
  五島    40ミリ
 
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部    250ミリ
  北部    250ミリ
  壱岐・対馬 50ミリ
  五島    200ミリ
 
 12日18時までに予想される48時間降水量は、多い所で250から350ミリです。
 
 <防災事項>
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、11日06時頃に発表する予定です。