大雨と落雷及び突風に関する長崎県気象情報 第19号
令和2年 7月10日11時34分 長崎地方気象台発表

 長崎県では、これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでいる所があります。土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。

  梅雨前線上の低気圧が11日にかけて北東へ進み、朝鮮半島南岸付近にある梅雨前線はゆっくりと南下し、12日にかけて対馬海峡付近に停滞する見込みです。このため、九州北部地方では前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、12日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
  長崎県では、12日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。これまでの記録的な大雨により、広い範囲で地盤が緩んでいる所があり、土砂災害、浸水害、洪水の危険度が高くなっています。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 
 <雨の実況>
  降り始め(9日1時00分)から10日11時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   対馬市厳原 259.5ミリ
    対馬空港 195.5ミリ
      島原 179.5ミリ
     雲仙岳 173.5ミリ
      諫早 156.5ミリ
 
 <雨の予想>
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部    60ミリ
  北部    60ミリ
  壱岐・対馬 60ミリ
  五島    60ミリ
 
 10日12時から11日12時にかけて予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部    200ミリ
  北部    200ミリ
  壱岐・対馬 100ミリ
  五島    200ミリ
 
 12日12時までに予想される48時間降水量は、多い所で250から350ミリです。
 
 <防災事項>
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害、浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
 次の情報は、10日16時30分頃に発表する予定です。