大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第22号
令和2年 7月10日04時48分 気象庁予報部発表
西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨で土砂災害の危険度が高まっている所があります。11日にかけても大雨となるため、引き続き、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。12日以降も大雨が続くおそれがあります。
[気圧配置など]
梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通って東北地方にのびています。
前線は10日にかけてゆっくり北上し、10日朝までに前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生して、11日にかけて日本海を北東進する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本では、11日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線活動の活発な状態が続くでしょう。また、東北地方でも、大気の状態が不安定となるでしょう。
[防災事項]
西日本では、雷を伴った激しい雨の降っている所があります。また、西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨で土砂災害の危険度が高まっている所があります。
西日本から東北地方では、11日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。また、12日以降も大雨が続くおそれがあります。
11日06時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州北部地方 300ミリ
四国地方 250ミリ
東海地方、九州南部 150ミリ
関東甲信地方、中国地方 120ミリ
北陸地方 100ミリ
東北地方、近畿地方 80ミリ
12日06時までの48時間に予想される雨量は、多い所で、
四国地方、九州北部地方 300から400ミリ
東海地方 250から350ミリ
九州南部 200から300ミリ
関東甲信地方、近畿地方、中国地方 150から250ミリ
東北地方 100から200ミリ
北陸地方 100から150ミリ
の見込みです。
西日本から東北地方の広い範囲で、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒・注意してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項等]
地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は10日17時頃に発表する予定です。