大雨と雷及び降ひょうに関する山梨県気象情報 第17号
令和2年 7月10日05時50分 甲府地方気象台発表

 山梨県では、これまでに降った大雨により地盤の緩んでいる所があります。土砂災害に注意・警戒してください。また、11日にかけて雷を伴った強い雨の降る所がある見込みです。

 [気象概況と予想]
  梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通って東北地方にのびています。
  前線は10日にかけてゆっくり北上し、10日朝までに前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生して、11日にかけて日本海を北東進する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、山梨県では、11日にかけて大気の状態が不安定となるでしょう。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷>
  山梨県では、これまでに降った大雨により地盤の緩んでいる所があります。10日夜遅くまで土砂災害に注意・警戒してください。
  また、11日にかけて雷を伴った強い雨の降る所があるでしょう。11日夜遅くにかけて、落雷、突風に注意してください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
 
 [実況値]
 <雨の実況>
  南部町では、降り始めからの総降水量が、7月の月降水量の平年値の2倍を超えており、すでに7月の月降水量の多い方から1位の値を更新する記録的な大雨となっています。(統計開始年1976年)
  降り始め(3日12時00分)から10日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  南部町    649.0ミリ
  山中湖村   303.0ミリ
  河口湖    253.5ミリ
  身延町切石  195.5ミリ
  甲府市古関  186.0ミリ
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
  10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  峡南地域、富士五湖   60ミリ
  中北地域        40ミリ
  峡東地域、東部     20ミリ 
 の見込みです。
  その後、11日6時から12日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  中・西部     50ミリから100ミリ
  東部・富士五湖  50ミリから100ミリ
 の見込みです。
 
 [補足事項]
  今後発表する注意報、気象情報に留意してください。
  次の「大雨と雷及び降ひょうに関する山梨県気象情報」は、10日17時頃に発表する予定です。