大雨と雷及び降ひょうに関する山梨県気象情報 第16号
令和2年 7月 9日17時38分 甲府地方気象台発表

 山梨県では、これまでに降った大雨により地盤の緩んでいる所があります。また、10日にかけて雷を伴った強い雨の降る所がある見込みです。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水に注意してください。

 [気象概況と予想]
  梅雨前線が、西日本から関東甲信地方を通って日本の東にのびています。前線は11日にかけてゆっくり北上し、10日には日本海から東北地方に達するでしょう。また、10日朝には朝鮮半島付近で前線上に低気圧が発生し、11日にかけて日本海を北東進する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、山梨県では大気の状態が不安定となるでしょう。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷>
  山梨県では、これまで降った大雨により地盤の緩んでいる所があります。また、10日にかけて雷を伴った強い雨の降る所があるでしょう。
  10日明け方まで土砂災害に警戒してください。低い土地の浸水や河川の増水に注意してください。
  10日夜遅くにかけて、落雷、突風に注意してください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
 
 [実況値]
 <雨の実況>
  南部町では、降り始めからの総降水量が、7月の月降水量の平年値の2倍を超えており、すでに7月の月降水量の多い方から1位の値を更新する記録的な大雨となっています。(統計開始年1976年)
  降り始め(3日12時00分)から9日17時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  南部町    633.0ミリ
  山中湖村   294.0ミリ
  河口湖    249.0ミリ
  身延町切石  184.5ミリ
  甲府市古関  176.0ミリ
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
  9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  中北地域、峡南地域、富士五湖   40ミリ
  峡東地域、東部          20ミリ 
 の見込みです。
  その後、10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  中・西部     50ミリから100ミリ
  東部・富士五湖  50ミリから100ミリ
 の見込みです。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
  次の「大雨と雷及び降ひょうに関する山梨県気象情報」は、10日6時頃に発表する予定です。