大雨と雷及び降ひょうに関する長野県気象情報 第21号
令和2年 7月 9日16時43分 長野地方気象台発表

 南部では、10日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。

 [気象状況と予想]
  梅雨前線が、西日本から関東甲信地方を通って日本の東にのびています。前線は11日にかけてゆっくり北上し、10日には日本海から東北地方に達するでしょう。また、10日朝には前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生し、11日にかけて日本海を北東進する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となるため、長野県では引き続き10日にかけて大雨となる所があるでしょう。
 
 [防災事項]
  長野県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所や、増水している河川があります。10日にかけても、南部を中心に雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。南部では、10日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水、低い土地の浸水に注意・警戒してください。また、北部と中部では、10日にかけて、土砂災害に警戒し、河川の増水、低い土地の浸水に注意してください。
  落雷や突風にも注意してください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理などにも注意してください。
 
 <雨の実況>
  降り始め(3日12時00分)から9日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
    王滝村御嶽山 910.5ミリ
     阿智村浪合 513.0ミリ
    松本市上高地 479.5ミリ
   木曽町木曽福島 432.0ミリ
   木曽町開田高原 423.5ミリ
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
 10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 20ミリ
  中部 25ミリ
  南部 30ミリ
 
 9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 60ミリ
  中部 80ミリ
  南部 120ミリ
 
 その後、10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 100から150ミリ
  中部 100から150ミリ
  南部 100から200ミリ
 の見込みです。
 
 [補足事項]
  今後、発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び降ひょうに関する長野県気象情報」は、10日6時頃に発表する予定です。