大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報 第18号
令和2年 7月10日05時33分 名古屋地方気象台発表

 愛知県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があります。引き続き11日にかけて、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通って東日本にのびています。この前線は11日にかけてゆっくり北上し、日本海から東北地方へ達するでしょう。また、10日朝には前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生し、11日にかけて日本海へ進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、愛知県では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため、愛知県では、11日にかけて断続的に雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる見込みです。さらに12日以降も大雨が続く可能性があります。また、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から10日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   豊橋市神野新田町 102.0ミリ
     田原市高松町  95.0ミリ
      新城市富沢  81.0ミリ
     豊根村茶臼山  70.5ミリ
     田原市伊良湖  70.0ミリ
 
 [雨の予想]
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 25ミリ
  東部 30ミリ
 10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 100ミリ
  東部 100ミリ
 10日6時から12日6時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 150から250ミリ
  東部 200から300ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報」は、10日17時頃に発表する予定です。