大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報 第19号
令和2年 7月10日08時11分 津地方気象台発表

 三重県では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があります。10日夜遅くまで、土砂災害に注意・警戒し、低い土地の浸水や河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。

 [気象概況]
  梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通って東日本にのびています。この前線は11日にかけてゆっくり北上し、日本海から東北地方へ達するでしょう。また、10日朝には朝鮮半島付近で前線上に低気圧が発生し、11日にかけて日本海へ進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東海地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため、三重県では、11日にかけて断続的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあり、今後の雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が高まって、警報級の大雨となるおそれがあります。また、12日以降も大雨が続く見込みです。
 
 [雨の実況]
  降り始め(9日0時00分)から10日8時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
    大台町宮川 82.0ミリ
   大紀町藤坂峠 80.0ミリ
       尾鷲 78.5ミリ
 
 [雨の予想]
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 30ミリ
  南部  30ミリ
 10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 60ミリ
  南部  80ミリ
 10日6時から12日6時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 100から200ミリ
  南部  100から200ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に注意・警戒し、低い土地の浸水、河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょう、濃霧による視程障害に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報」は、10日17時頃に発表する予定です。