大雨と落雷及び突風に関する熊本県気象情報 第30号
令和2年 7月10日06時05分 熊本地方気象台発表
熊本県では、12日にかけて土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。
朝鮮半島南岸付近にある梅雨前線はゆっくりと南下し、12日にかけて対馬海峡付近に停滞する見込みです。また、10日朝には前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生し、11日にかけて日本海を北東進する見込みです。
このため、九州北部地方では前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、12日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
熊本県では、これまでの記録的な大雨により地盤が緩んでいる所があります。12日にかけて激しい雨や非常に激しい雨が断続的に降り、土砂災害、洪水や浸水害の危険度が更に高くなるおそれがあります。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
<雨の実況>
降り始め(8日22時00分)から10日6時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
玉名市岱明 120.5ミリ
山鹿市鹿北 120.0ミリ
<雨の予想>
10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
熊本地方 70ミリ
阿蘇地方 50ミリ
天草・芦北地方 50ミリ
球磨地方 50ミリ
10日06時から11日06時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
熊本地方 300ミリ
阿蘇地方 250ミリ
天草・芦北地方 250ミリ
球磨地方 250ミリ
12日06時までに予想される48時間降水量は、多い所で、
熊本県 300から400ミリ
<防災事項>
土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
平成28年(2016年)熊本地震の影響を考慮し、一部市町村では洪水の警報・注意報について通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。
次の情報は、10日11時30分頃に発表する予定です。