大雨と落雷及び突風に関する熊本県気象情報 第29号
令和2年 7月 9日16時48分 熊本地方気象台発表

 熊本県では、11日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

  九州北部地方にある梅雨前線は、9日夜には対馬海峡付近まで北上し、11日にかけて停滞する見込みです。九州北部地方では、前線の活動が活発化しており、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、熊本県では11日にかけて激しい雨や非常に激しい雨が断続的に降り大雨となるおそれがあります。これまでの記録的な大雨により地盤が緩んでいる所があるため、引き続き、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
 
 <雨の予想>
 9日から10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  熊本地方    40ミリ
  阿蘇地方    40ミリ
  天草・芦北地方 50ミリ
  球磨地方    40ミリ
 
 9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  熊本地方    180ミリ
  阿蘇地方    180ミリ
  天草・芦北地方 200ミリ
  球磨地方    180ミリ
 
 11日18時までに予想される48時間降水量は、多い所で、
  熊本県 300から400ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水の危険度分布に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  平成28年(2016年)熊本地震の影響を考慮し、一部市町村では洪水の警報・注意報について通常基準より引き下げた暫定基準で運用しています。
 
  次の情報は、10日06時頃に発表する予定です。