大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報 第19号
令和2年 7月10日04時41分 名古屋地方気象台発表
東海地方では、8日までの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があり、雨の降り方によっては土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。引き続き11日にかけて、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
[気象概況]
梅雨前線が、東シナ海から対馬海峡を通って東日本にのびています。この前線は11日にかけてゆっくり北上し、日本海から東北地方へ達するでしょう。また、10日朝には前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生し、11日にかけて日本海へ進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東海地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
このため、東海地方では、11日にかけて断続的に雷を伴って激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。さらに12日以降も大雨が続く可能性があります。
また、8日までの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
[雨の実況]
降り始め(9日0時00分)から10日4時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
岐阜県
関市板取 84.5ミリ
中津川市付知 32.5ミリ
愛知県
豊橋市神野新田町 102.0ミリ
田原市高松町 94.5ミリ
新城市富沢 81.0ミリ
三重県
大台町宮川 81.5ミリ
大紀町藤坂峠 77.5ミリ
尾鷲 76.5ミリ
静岡県
浜松市春野 145.5ミリ
浜松市佐久間 90.0ミリ
川根本町 88.5ミリ
[雨の予想]
10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
愛知県 30ミリ
岐阜県 50ミリ
三重県 30ミリ
静岡県 30ミリ
10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
愛知県 100ミリ
岐阜県 150ミリ
三重県 80ミリ
静岡県 120ミリ
10日6時から12日6時までに予想される48時間降水量は、いずれも多い所で
愛知県 200から300ミリ
岐阜県 250から350ミリ
三重県 100から200ミリ
静岡県 200から300ミリ
[防災事項]
土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項]
今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
次の「大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報」は、10日16時頃に発表する予定です。