大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報 第18号
令和2年 7月 9日16時07分 名古屋地方気象台発表

 東海地方では、8日までの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があります。引き続き10日朝にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。11日以降も土砂災害の危険度が高い状態が続くおそれがあります。

 [気象概況]
  梅雨前線が、西日本から東日本を通って日本の東にのびています。前線は10日にかけてゆっくり北上し、日本海から東北地方へ達するでしょう。また、10日朝には前線上の朝鮮半島付近で低気圧が発生し、11日にかけて日本海へ進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東海地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  東海地方では、断続的に雷を伴って激しい雨が降っています。引き続き10日にかけて雷を伴った激しい雨や局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。
  8日までの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があります。雨の降り方によっては、土砂災害の危険度が急激に高まるおそれがあり、さらに11日以降も続く可能性があります。
 
 [雨の予想]
 9日から10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  愛知県 40ミリ
  岐阜県 30ミリ
  三重県 30ミリ
  静岡県 50ミリ
 9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  愛知県 100ミリ
  岐阜県 130ミリ
  三重県 100ミリ
  静岡県 100ミリ
 その後、10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  愛知県 100から150ミリ
  岐阜県 100から200ミリ
  三重県 100から150ミリ
  静岡県 100から150ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらの危険度分布を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する東海地方気象情報」は、10日5時頃に発表する予定です。